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★このコーナーは、Aidaの日記です。あまり参考にはならないかも(;´д⊂)
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【159】サンド港倉庫にて....(AF2)<後編>【竜52】
 Aida  - 04/5/26(水) 13:06 -

引用なし
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   Date:2004-04-19 (Mon)
(前から)

バスにつくと、さっそく、商業地区の彫金ギルドにむかってみた。

「すまないが、これはうちの商品ではないので....」

なんともつれない返事だ。
ギルドの職人は、黙々と規格製品を作り上げているだけだ。

「だれかわかるひといませんかね。」

問いかけたが、ギルド職人は押し黙っているだけだ。
仕方なく外にでた。
と、一人若い職人が追いかけてきた。

「大きな声では、いえませんが、ギルドに属さない、エルバーンの職人なら....なにか手掛かりに」

そう言うと、木の下にたたずむ男を指さした。
職人に会釈すると、その男に声をかけた。

「うん?これかい?ああ....」
「なにか知ってますか?」
「ああ、たしかEscaっていうミスラが、片方なくしたから、作れないかってたずねてきたぜ」
「Esca....」
「だが、細工が特別でどうしたものかって思ってたんだ。あんたとどけてやればどうだ。」
「Esca....どこかで聞いた覚えが....」

聞き覚えがある。だが、思い出せない。
ミスラで....強奪....。スリ?

「あ....」

わたしは、かつてサンドリア港でのスリの事件を解決したことを思い出した。たしか、ミスラ....で、名前が....Escaだっ

たような気がする。
私は、職人に一礼するといそいでサンドリアへ戻った。

〜〜〜〜〜

チョコボを吹っ飛ばし、ラテーヌを抜け、ロンフォールの森に帰ってきた。
森にあるいくつかの塔が、ミスラの隠れ家だ。今も同じか自信はなかったがそっとのぞき込んだ。

薄暗い塔には、相変わらず例のミスラが潜んでいた。
塔に入る階段の昇ると、ミスラがピクリと動いた。

「だれだ....。あ、ただの冒険者か....」

チラリとこちらをみると、忙しそうにアイテム袋に無造作になにやらしまい込んだ。

「今いそがしんだ....。あ、そのイヤリング....」

ミスラは、目を大きく見開くと、私の手のひらにあるイヤリングをじっと見つめてた。

「これ?あんた、バスの職人にに頼みにいっただろう。これと同じものを依頼しに....」
「なんで、アンタがもってるんだ。それは、アタイの大事な商売道具なんだよ。かえせ〜」
「返してもいいが、あんたもサンドリア倉庫のボスから奪ったものをかえせよ」

ぴくりとミスラの表情が変わった。

「ちっ....あのとき、落としたのか。」
「どうする?取引をするのかしないのか?」

私はそう言うと、イヤリングをブラブラと振った。
ミスラは、私の言葉など聞いていないようで、ただただイヤリングにあわせて目をふっている。

「残念だけど、あのブツはもう転売して手元にはもうないのさ。」
「なにぃ」

私は、イヤリングに手持ちの雷クリスタルを近づけた。
クリスタルが、ブ〜ンと音を立て光り始めた。

「わ、わかった。やめてくれ〜〜。アタイのそれ壊さないでくれよ。孤島に隠してあるはずさ。ほしけりゃ、アンタが取り

に行けばいいだろう。」
「うそじゃないだろうな」

クリスタルがブ〜ンとうなる。

「ウソじゃない、ウソじゃないってば〜。金はもらっちまたったから、アタイがウソついても何の得にもならないさ〜」

ミスラの顔が真っ赤になり、シッポの毛が逆立っている。
私は、クリスタルをしまうと、床にイヤリングをおいた。

「ほらここにおいとくよ。情報ありがとう」

ミスラは、床のイヤリングに飛びつくと、品物を確かめた。
そして満足したように懐にしまった。
そして、こちらをじっと見つめると、ニタニタしはじめた。

「確かに孤島にあるさ。ただ、アンタひとりじゃ、ムリかもよ〜」
「忠告ありがとう」

そう言うと、サンドリアへもどり旅の支度をした。

〜〜〜〜〜

孤島....
バタリアの切り立った南海岸の崖の上から見ることができる。
ときたま、冒険者の姿を見ることはあるが、まだ行ったことはない。
限界越えの際、訪れた古墳をぬけ島にいくことができるようだ。

LSメンバーのバンリュ〜さん、ザルソバさん、ステイン君が助太刀してくれることになった。
古墳は、以前、限界超えで必要なパピルスを取りに向かった場所である。
スニークをかけながら進むことになるが、途中、扉が開閉する場所を通過しなければならない。
しかもそこにはホネが見張りを立てている。

扉の前で、開くのを待っていたが、一向に開かない。
遠くで冒険者の雄叫びと剣の音が響いてくる。
通路の炎が風もないのに揺れている。

「だめですね。あきません〜」
「スイッチ押さないとだめですね」
「通過したら、再度スイッチを切り替えて、ココで待っていてください。中のスイッチでまた扉あけます〜」
「はい〜」

バンリュ〜さんがスイッチに向かいしばらくするとおもむろに扉がひらいた。

「全員通過です。扉閉めてください〜」
「りょうかい」
「こんどは、中からあけますです」

ザルソバさんは、中央のスイッチへ向かった。

「扉の前です〜」
「スイッチいれます〜」

ゴゴゴと扉があき、バンリュ〜さんが飛び込んできた。

「OK〜通過しました。スイッチもどしてください」
「了解です」

全員が揃うと、9つの落とし穴のある広場にやってきた。

「島に行けるのは一つだけだと思います」
「あい....」

念入りにスニークをかけ、ザルソバさんに続いた。
すっと体が中を舞い、広くひろがる地下空洞に降り立った。

「ふぅ。高台に降りれましたね。あとは抜けるだけです」

オバケの横を擦り抜けながら、通路を上がって行くと徐々に明るくなってきた。

「表でました〜〜」
「ををを」

私も、まばゆい光の中に飛び込んだ。

〜〜〜〜〜

目が慣れるまで、しばらく時間がかかった。
潮の香りがし、新鮮な空気をたっぷり吸い込んだ。

「あ、石碑だ〜」
「う....粘度忘れてしまった;;」
「あう....では捜し物をしましょうか....」

そうだ、例の品物を探さなければ....。
島のあちらこちらを見て歩く。
ふと、目を上げると、バタリアの崖の上で釣りをしている冒険者がみえた。おもわず手をふってみた。

「ををを、ここは?」

バンリュ〜さんが崖っぷちの少しへこんだところを指さした。
何やら異様な気配がしてくる。

「いってみます。」
「あい」

ブリンクをかけ万全の準備でその場署を調べて見た。
突如、空間が歪みトラがでてきた。

「むむむ。」

全員が武器をかまえ、攻撃開始だ。
巨大な爪を振り回してきたが、あっさりと戦闘は終わってしまった。
ゆっくりトラが大地に崩れ落ちると、紫の装備品がバサッと落ちた。

「やった〜」
「ありがとうございます〜」

メンバ〜に感謝し、バンリュ〜さんのデジョン2でジュノにおくってもらった。
あのボスは何というのだろう。

〜〜〜〜〜

サンドリア港に到着すると、真っすぐ例の倉庫へ向かった。

「ああ、Aidaじゃないか。」
「例の品物の手掛かりは?」

二人の前で、アイテム袋から例の装備品を取り出した。

「ををを、これが?」

と、背後で扉が開いた。ボスがはいってきたのだ。

「あんた、本当に捜し出すとは....」
「これは、ボスのおやじさんの形見ですぜ」
「ああ....」

私は、しっかりとボスの手に装備品を渡した。
心なしか、ボスの目が潤んでいるような気がした。
まじまじと装備品を確かめている。

「お〜い」

港側の扉から、太った男がニタニタしながら入ってきた。

「それが、例の品物か?ずいぶんと待ったが....」

ボスは、いつもの顔に戻り、口を開いた。

「すまね〜。いろいろ手間がかかったんでね。これが品物だ。」

そういうと男の前に装備品を広げた。
男は、食い入るように装備品を見つめている。

「おお、これはずごい品物だ。これだけの仕事ができる職人はいねぇ。やっと私のコレクションに加えられる。約束の金だ

。うけとれ。」

ボスは、しばらく太った男を睨みつけていた。
そして、装備品に目をやるとゆっくりと首を横に振った。

「あんたには、ゆずらねぇことにした。」
「なに!約束がちがうだろうが....」

太った男の顔が真っ赤になった。

「この装備品は、つまんねぇ飾り棚で眠らせる訳にはいかね〜のさ」
「おい、金を積んだだろう。あとは私の自由だろうが。」
「俺はきめたんだ。あんたにはゆずらねぇ」
「私を怒らせたこと、あとで公開することになるぞ....まったく....」

そういうと、太った男はさっさと倉庫から出て行ってしまった。

「ボス....。いいんですかい?」
「ふん。あんなやろうに形見はわたせね〜」
「えっ」
「この品は、コレクションされる品物じゃねぇ。多くの命を救ってきたしなものさ」

ボスは、そういうと私を見つめた。

「これは、あんたにやろう。取り返したのはあんただ。」
「ボス....」
「少しだけ、親父のやって来たことが解ったような気がする....」

そう言葉を私にかけると、装備品を優しいまなざしで見つめていた。

「ありがとう....」

私は、装備品を受け取った。

「こちらこそ、ありがと〜よ」

ボスはそういうと、扉の奥に消えて言った。下っ端二人は、呆然としていた。

「ボスどうしたんだろう。あんな言葉がでるなんて」
「ううむ。でも、俺はますますボスのことを好きになったよ」
「あぁ、Aidaあんたすげ〜な。今回はいろいろ世話になったよ」

私は二人にうなづき、別れをつげた。

港では、あいかわらず兄弟が桟橋で釣りで張り合っていた。
それを横目でみながら、ジュノ行きの船にのりこんだ。

ジュノ就寝

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2003-08-10 更新    時計