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【28】路上にて【番外】
 Aida  - 03/8/13(水) 19:06 -

引用なし
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   Date:2002-12-02 (Mon)

「あれぇ〜、今日は冒険は?」

フィフィが丸い目をしてコチラをうかがっている。そういいながらも、2度にわたってポストに届いた野兎グリルを一枚一枚丁寧に包つむとアイテム袋に、大事そうにしまっている。モグハウス全体になんともいえない香りが充満する。
どうやら、まだできたてホヤホヤのようだ。

「今日は、冒険に出る時間がないんだ」
私は、そう言うと武装備の手入れを始めた。

「そですか〜。それじゃぁ、いってきまぁすぅ」

フィフィは、丸まると太ったアイテム袋を背中に背負うと、元気よく飛び出していった。飛び出るというよりは、ズリズリ引きずってという観もある。
しばらく、その様を観察していたが、アイテム袋にふりまわされ、足取りもおぼつかない。
大丈夫だろうか。一抹の不安がよぎるが....。

前々から気になっていたが、フィフィはどうやってバザーをしているのだろう。
前にチラっと見たメモには、いろいろ宣伝文句が書いてあったし、あちこちに赤丸のついた地図も大切にもっていた。
それに、単に寝バザであれば、あれほど疲れ果てることもないはずだ。

冒険に出かけるには中途半端であったこともあり、そっとモグハウスを抜け出すとサンドリアの街に出てみることにした。

サンドリアは、城壁に守られた石作りの街だ。港、北、南の3つのブロックがある。もっぱら、冒険者でにぎわうのは南の競売所前(配達所前)だろうか。ここなら、売上代金を即座に配達することもできる。フィフィの姿を探したが、やはりいない。おもったとおり、寝バザはしていないらしい。
(もっとも、何度か途中木の下で休憩していたらそのまま寝てしまったともらしていたことはあったが....。)

あちらこちらのバザーを覗きながら、フィフィが野兎グリルを大量にもっていたことを思い出した。あれだけの量をさばくとなれば、どこか一番よいだろう。
あれこれ考えた結果、ラテーヌやゲルスパへ出撃する冒険者が必ず通過する「ロンフォールの西門」か、「北サンドのギルド前の北門」だろうという結論にいたった。
西門を覗いてみる。

「ガラクタ本舗〜。らったった〜♪」
「おいしいグリルが、やきたて〜♪」

という声が...。
フィフィが、身振り手振りでバザーの呼び込みをしている。元気一杯にロンフォールへ出入りする冒険者を見かけては呼びかけをしている。
驚くことに、グリルは次々飛ぶようになくなっていく。

「ありがとうございます〜。またごひいきに〜」
「あ、また寄ってってくださいね〜」

なかなか客扱いも手慣れたものだ。そのうち「バナナのたたき売り」でも始めそうな雰囲気だ。

客足が途絶えると、今度は、スタスタ次の場所へ移りながら声を張り上げ始めた。

「まいどお騒がせしております〜。北サンドリア噴水前でしばらく停車します〜」

今度は石焼芋販売風屋台販売形式までやっている。(汗)
やはり、ただ者ではない。
疲れてぐっすり眠るのも、これならわかる。

「販売スキルでもあれば...」

などと思ってしまう私であった。
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【28】路上にて【番外】 Aida 03/8/13(水) 19:06

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2003-08-10 更新    時計